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“HOW TO SURF” Vol.4 海・気象の知識 4

11.06.2009

海・気象の知識 Vol.4

10. 低気圧・気圧の谷:強風の発生源

低気圧とは、高気圧のとは逆に周囲よりも上空に乗っている空気が軽い所となります。こちらも高気圧と同様に「何hPa以下だから低気圧」ということではなく、相対的に周囲よりも気圧が低ければ低気圧となります。低気圧は高気圧から吹き出した空気を吹き込みます。この吹き込みの風によって風波が発生し、次第に落ち着いてウネリとなります。これが概況における「低気圧によるサイズアップ」といった表現になります
なお、高気圧と同様に、吹き込む空気の流れは地球の自転する力(コリオリの力といいます)によって曲げられてしまいます。実際には等圧線と約15度の角度で反時計回りに風が吹き込んでいます。
なお、周囲よりも気圧が低くて、等圧線が閉じて円形になっているものが「低気圧」で、等圧線が閉じていないものが「気圧の谷」となります。

11. 台風:日本の波のハイライト

台風とは低気圧の一種です。太平洋西部や南シナ海に現れる熱帯性の低気圧のうち、最大風速が17.2m/s以上になったものを台風といいます。強いエネルギーを持っており、風が強く吹くことが多く、しっかりとしたウネリをもたらしてくれます。
強い台風では最大風速が33m/s以上、猛烈な台風では54m/s以上となり、はるか遠くからでもウネリをもたらします。昔からいわれる土用波とは、はるか遠くにある台風からのウネリのことです。一般的に台風がはるか南海上で発生して北上し、北緯20度線(台湾とフィリピンの中間付近の緯度)を越えてくると本土に台風からのウネリが届きます。
一気にサイズアップすることも多く、波のパワーが非常に強いので、基本的には中上級者以上向けとなります。初心者には危険になることもあるので、決して無理をして挑戦しないようにしましょう。

12. 前線:前線によってコンディションは大きく変化

天気予報などで「前線が接近して天気が崩れる」などの表現を耳にしたことがあると思いますが、前線とはいったい何なのでしょうか? 前線を一言でいうと「異なった空気塊の境目」となります。空気の塊はそれぞれ特徴をもっています。暑い空気の塊もあれば冷たい空気の塊もあります。湿った空気の塊もあれば乾燥した空気の塊もあります。それぞれの異なる性質をもった空気塊の境目が前線となるのです。寒冷前線とは、冷たい空気の塊が、暑い空気に向けて押し進んでいる最前線のことです。
一方、温暖前線とは、暑い空気の塊が、冷たい空気に向けて押し進んでいる最前線になります。また、暖かい空気の塊と冷たい空気の塊が拮抗(きっこう)しているのが停滞前線となります。
よく、「前線が抜けてオフショアに変わって良くなった!」という会話がサーファーの間でされますが、この前線とは寒冷前線のことです。寒冷前線が抜けるとは暑い空気が後退して冷たい空気が入ることになりますが、一般的に冷たい空気とかは北から南下してきます。すなわち北~北西寄りの風が吹くことになります。南~東向きのポイントでは寒冷前線が抜けるということは、オフショアが吹くということになります。前線の動きや位置によって沿岸の風が変わりコンディションも変わります。
前線の動き・位置を知ることが良い波を当てることにつながります。

情報提供:波伝説
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